|
カテゴリ
きっかけ
毎朝見る Futura 旅行先で出会う Futura Futura を使ったロゴ 屋外で 印刷物・パッケージなど ドイツ以外の国で イスラエルで このブログをつくった人 パウル・レナー 他の角度から検証 タイポグラフィ界著名人の意見 以前の記事
2010年 02月
2009年 12月 2009年 08月 2009年 06月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 最新のコメント
|
2007年 06月 22日
Futura(フツラ)という欧文書体があって、他のサンセリフ書体 Helvetica(ヘルベチカ)や Frutiger(フルティガー)、Univers(ユニバース)と同様に世界中どこに行っても使われているんですが、日本では Futura について「ナチスを連想させる書体」だとか、「ドイツやユダヤ人社会では使用に注意」などというとんでもない噂話が広まっているようです。
![]() 2001年から書体デザインの会社のディレクターとしてドイツに住んでいます。雑誌『デザインの現場』で欧文書体デザインについての連載を持っていて、沖縄のあるデザイナーから Futura は使えないのかという質問を受けて、その連載のひとつのテーマとして取り上げることになりました。私は、本で調べるだけでなく金属活字の昔から書体デザインに関わるいろんな人にインタビューしようと思いつき、欧米やイスラエルのけっこう有名なデザイナーたちが快く協力してくれました。その結果、その噂はことごとく否定されたので、こう結論づけました。 「欧米やイスラエルのプロフェッショナルの持つ(Furuta に対する)イメージはナチスと正反対のようです」 調査結果は『デザインの現場』2004年10月号99ページから101ページに載っています。 その質問をしてくれた沖縄のデザイナー、 宮里さんのブログはこちら です。 しかし、いまだにそういう噂は日本では消えていないようで、私のドイツでの暮らしの記録ブログ「 小林章のドイツ日記 」にたまに Futura の使用例の写真を載せると、「Futura を使っても大丈夫みたいで安心しました」というようなコメントをいただきます。それがたった1枚の写真でも、日本の方に安心してもらえるみたいなんです。それならいっそ Futura の使用例のスクラップブックみたいなものをつくって、身のまわりでどれだけ頻繁に使われているかを記録してみようと思いつきました。 更新は不定期です。仕事の他の時間は雑誌に原稿を書いたり、小学生の子供二人の遊びや宿題につきあったりしたいので、食事や買い物で外に出るときはカメラを持って気がついたときに撮るくらいで、わざわざこのブログのために写真を撮りに出かけることはたぶんしません。Futura が使われているからという理由で食品や CD などをわざわざ選んで買うというのも家計にひびくので、すでに家にあるものか、普段の暮らしの中でたまたま出会ったものや風景に限られるんですが、それが役に立つなら写真で切り取ってスクラップすればいい、使われているものは使われているんだから、それをそのまま発信したいと思いました。 でも、それでかえって気楽な感じになるといいなと思います。皆さん、安心して Futura を使ってください。また、ひとことでいいです、気軽にコメントを書き込んでいってください。安心してくれた人がいる、というのが励みになります。 ------ ちなみに、上の封筒は、今一緒に仕事をしているスイスの書体デザイナーのアドリアン・フルティガーさんから6月はじめに送られてきたものです。左の青いシールの書体はフルティガーさんの Frutiger、切手に使われている書体は HELVETIA と 130 の部分が Futura、花の名前が Univers(フルティガーさんの書体)、白の枠に小さく印字されているのが Helvetica です。
|